ホテルの宴会場や会議室を使ったセミナー・研修・学会・表彰式は、1回の発注で50〜数百食になる大口案件です。しかし「ホテルには自前の厨房があるから営業しても無駄」と思って避けている仕出し弁当業者は少なくありません。これは大きな誤解です。
ホテルを「会場として借りる」主催者(製薬会社・企業の人事部・学会事務局・行政機関など)は、弁当を自分で手配しなければなりません。ホテルが提供するのは会場と設備であり、セミナーランチの弁当は別途調達が必要なケースが多い。この空白を埋めるのが仕出し弁当業者の役割です。
ホテルの宴会場・会議室で開催されるイベントは仕出し弁当の宝庫
ホテルの宴会場・会議室を利用するイベントは多岐にわたります。製薬会社が医師を招くランチョンセミナー、企業が社員を集める新人研修・管理職研修、業界団体や学術団体が開く年次大会、官公庁や地方自治体が開催する説明会・シンポジウムなど、種類は様々です。
これらのイベントに共通するのは「昼食を伴うことが多い」という点です。半日〜1日かけて開催されるセミナーや研修では、昼食の手配が主催者の課題になります。ホテル内のレストランで賄えないケース(席数が足りない・価格が高すぎる・全員が同時に食べられない)では、仕出し弁当の出番になります。
「ホテルに営業」より「主催者に営業」の方が受注しやすい理由
多くの仕出し弁当業者がホテルへの直接営業を試みて断られる経験をしています。その理由は構造的なものです。ホテルには内部に調理部門があり、外部業者を介在させることへの抵抗感があります。加えて、既に取引実績のある業者がいる場合は変更のモチベーションが低い。
一方、主催者への直接営業ではホテルは競合になりません。主催者が弁当を手配する段階でホテルはすでに「会場として選ばれた存在」であり、弁当の発注先は別途探す必要があります。「ホテルのセミナールームで開催されるイベントの弁当手配を専門にしている」という訴求で主催者に営業すると、ニーズにストレートに刺さります。
主催者別のアプローチタイミングと発注窓口
主催者のタイプによって、発注窓口・営業タイミング・提案の訴求ポイントが異なります。一律のアプローチではなく、相手に合わせた営業設計が必要です。
特に製薬・医療機器メーカーのランチョンセミナーは学会シーズン(春3〜4月・秋9〜10月)に集中します。シーズン前の1〜2ヶ月に「ランチョンセミナーの弁当手配はお済みですか」という切り口でMRや学術担当者に連絡を入れると、タイミングよく需要に引っかかりやすくなります。学会事務局は開催の3〜6ヶ月前から準備を始めるため、早期提案が有利です。
ホテル宴会弁当で差がつく5つの提案ポイント
主催者が弁当業者を選ぶ際に確認するポイントは、一般の会議弁当より高い水準です。「参加者に見られるもの」という意識があるため、選定基準が厳しくなる傾向があります。
見た目・容器のグレードを上げる 高単価案件
学会のランチョン弁当や企業表彰式は参加者の目に触れる機会が多く、容器の高級感・盛り付けの美しさが主催者の評判に直結する。プラスチック容器より漆器調・木目調容器が好まれる。
アレルギー対応・宗教食対応を明示する
学会・国際会議では参加者の多様性が高い。ベジタリアン対応・ハラール対応・特定アレルギー除去対応の可否を提案書に明記するだけで、他業者との差別化になる。
数量変更・当日追加への対応力を伝える
セミナーは直前まで参加人数が変動する。「前日17時まで数量変更可」「当日10食まで追加可」など具体的な条件を示すと、担当者が他社より選びやすくなる。
請求書払い・後払い対応を示す
製薬会社・企業・行政は現金払いを嫌い、請求書払いを前提とする。「請求書払い対応・支払い期限30日」など経理部門が処理しやすい条件を提示することが受注の条件になる。
衛生管理実績・HACCP対応を前面に出す
医療関係者・研究者が参加する学会や企業研修では、発注先の食品衛生管理が選定基準になるケースがある。「HACCP対応済み」「食中毒ゼロ○年」を提案書の冒頭に記載する。
特に①の容器・見た目は初回の試食提案で決定的な影響を与えます。通常の会議弁当と同じ容器で持参しても「想定より安っぽい」という印象を与えてしまうことがあります。ホテル宴会場向けの提案ではワンランク上の容器を準備して試食に臨むことを意識してください。
価格帯と規模別の提案設計
ホテル宴会場を使うイベントは種類によって求められる価格帯・規模・重視ポイントが異なります。同じ「ホテルの弁当」でも、ランチョンセミナーと企業研修では全くキャラクターが違います。事前に複数の提案パターンを用意しておくことで、担当者の用途に合わせた提案ができます。
最初から高単価案件を狙う必要はありません。まず企業研修・社内セミナーの800〜1,500円帯で「この業者は信頼できる」という実績を作り、同じクライアントの学会向け・表彰式向け案件に広げていくのが安全な進め方です。
ホテルの宴会担当者と提携して紹介ルートを作る
主催者への直接営業で実績が積み上がったら、次のステップとしてホテルの宴会担当者との関係構築を目指します。ホテルが洋食専門の場合、和食の仕出し弁当を求めるクライアントには「外部の業者をご紹介します」という対応をとることがあります。そのとき紹介してもらえる業者になることが目標です。
ホテルの宴会担当者への挨拶では「競合ではなく補完関係にある業者」として提案することが重要です。「ホテルが対応しにくい和食・仕出し案件があれば、ぜひ紹介いただけますか」という姿勢で接することで、ホテル側も動きやすくなります。紹介料の設定(受注額の○%など)を提案することで、ホテル側にも紹介するメリットが生まれます。
よくある質問
ホテル宴会場を使うイベントへの仕出し弁当営業について、よく寄せられる質問をまとめました。
主催者への営業を先に進めることをおすすめします。ホテルには内部に調理部門があるため、外部業者を受け入れるハードルが高く、既存の取引業者がいるケースも多い。一方、ホテルを借りて開催する製薬会社・企業・学会事務局は弁当を自分で手配する必要があるため、参入しやすい構造です。主催者への営業で実績を積んでから、ホテルとの紹介関係を構築するのが現実的な順序です。
変えることをおすすめします。学会ランチョンセミナーは医療従事者・研究者が参加するため、容器の高級感・アレルギー対応・和食系のバランスが重視されます。企業研修はボリューム・バリエーション・安定供給が優先されることが多く、価格帯も異なります。最初の提案では「セミナー・学会向けプラン(1,500円〜)」と「研修・会議向けプラン(800円〜)」の2種類を用意すると担当者が判断しやすくなります。
ホテルの宴会担当者が「うちでは対応できない弁当案件」を仕出し業者に紹介してくれるルートができます。たとえばホテルが洋食専門の場合、和食の仕出し弁当を求めるクライアントの問い合わせをホテル側が断ることがあります。そのときに「和食弁当はあちらの業者が得意です」と紹介してもらえる関係ができれば、営業コストゼロで受注につながります。
企業・行政・学会を相手にする場合は必須です。現金払いを求める業者は発注先から外されることがあります。見積書(税込・税別を明記)・注文書・請求書・領収書の一式を発行できる体制を整えておくことが、ホテル宴会場利用の主催者への営業では前提条件になります。
「ホテルを会場として使う主催者」が最初の攻め口になる
ホテルの宴会場・会議室を使うイベントへの仕出し弁当営業は、「ホテルへの直接営業」ではなく「ホテルを借りる主催者への営業」が正解です。この視点の転換だけで、参入ハードルが大きく下がります。製薬会社・企業研修担当・学会事務局のリストを作り、シーズン前に提案を始めることが、高単価な大口受注への最短ルートです。
主催者へのアプローチ設計から試食提案の準備、ホテル宴会担当者との関係構築まで、私たちはワンストップでサポートしています。「どんな主催者にどう連絡すればいいか分からない」という場合も、まず無料相談でお気軽にご連絡ください。
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