「オフィス向けの日替わり弁当を始めたけど、なかなか取引先が増えない」「法人営業のやり方がわからない」——仕出し弁当・宅配弁当事業者にとって、企業やオフィスへの営業は最も安定した売上を生む分野でありながら、具体的なアプローチ方法に悩む方が少なくありません。
矢野経済研究所の調査によると、食品宅配市場の規模は2024年度で約2兆6,380億円。企業の福利厚生として食事補助を導入する動きも年々加速しており、法人向けの弁当ニーズは拡大の一途をたどっています。
出典:矢野経済研究所「食品宅配市場に関する調査を実施(2025年)」
市場は十分にある。問題は「どうやって企業にたどり着き、契約を取るか」です。この記事では、オフィス・企業向け弁当の営業方法を、ターゲット選定から成約までの流れに沿って解説します。
オフィス向け弁当の営業が最も売上を安定させやすい理由
数ある営業先の中でも、オフィス・企業は仕出し弁当・宅配弁当事業者にとって「最も手堅い取引先」です。その理由は3つあります。
毎日の昼食需要がある——企業が日替わり弁当を導入すれば、月曜から金曜まで毎日注文が発生します。仮に30食を月20日納品すれば、月600食。1食500円でも月商30万円、年間360万円の売上になります。しかも、この売上は季節やイベントに左右されず、安定的に積み上がります。
一度取引が始まると切り替わりにくい——企業の総務担当者にとって、弁当業者の切り替えは注文フローの変更、社内への周知、味の確認など相当な手間がかかります。よほどの不満がない限り、継続的に発注してくれるのが法人取引の特徴です。
日替わり弁当から仕出し弁当・ケータリングへの展開が見込める——日替わり弁当の納品を通じて信頼関係ができると、会議弁当や社内イベントのケータリングなど、単価の高い案件にも声がかかるようになります。日配で月30万円だった企業が、年間トータルで100万円以上の取引先に成長するケースも珍しくありません。
オフィス・企業向け弁当営業で狙うべき3つのターゲット層
ひと口に「企業向け弁当」といっても、ニーズは一様ではありません。ここを混同すると営業の焦点がぼやけるので、明確に分けて考えましょう。
ターゲット①:日替わり弁当(日配給食)を求める企業
最も安定した売上につながるのが、毎日の昼食として弁当を発注してくれる企業です。
狙い目は、近くに飲食店やコンビニが少ない立地のオフィスや工場。従業員の昼食手段が限られている環境では、日替わり弁当の導入が福利厚生として高く評価されます。
価格帯は1食400〜600円が中心。ボリュームと日替わりメニューのバリエーションが重視されます。工場や倉庫ならガッツリ系、IT企業やクリエイティブ系なら野菜多めのヘルシー路線など、業種に合わせた提案が成約率を左右します。
ターゲット②:会議・研修用の弁当を手配する企業
企業の会議や研修では、参加者向けに弁当を手配する場面が頻繁にあります。発注するのは総務部や秘書課のことが多く、1食800〜2,000円の仕出し弁当が求められます。
このターゲットの特徴は、見た目と容器の品質が購買決定に直結すること。会議の場に並べた弁当は、来客に対する「おもてなし」の一部として見られます。盛り付けの美しさ、容器の高級感、食べやすさ(会議中に食べることを想定した、音が出ない・一口サイズのおかず)が評価のポイントです。
企業が弁当業者を選ぶ際のリアルな基準は、こちらの記事で詳しく解説しています。
ターゲット③:福利厚生としての食事補助を検討している企業
近年、社員食堂を持たない中小企業を中心に、宅配弁当を福利厚生として導入する動きが広がっています。
企業が弁当を福利厚生として導入するメリットは大きく、国税庁の基準(事業主の負担が月3,500円以下・食事の価額の半分以上を社員が負担)を満たせば、食事補助額は非課税扱いになります。この税制メリットを提案に盛り込めると、総務・経理の意思決定者に響きやすくなります。
オフィスへの弁当営業で成約率を上げる5つの実践テクニック
①「総務」ではなく「食事に困っている個人」から攻める
法人営業というと、つい「代表電話にかけて総務部につないでもらう」という発想になりがちです。でも、このアプローチは門前払いされる確率が非常に高い。
発想を変えて、まずはオフィスビル周辺で昼食をとっている会社員に直接チラシを渡す方法が有効です。「試食無料キャンペーン」を打って、個人から社内に広がるルートを作る。1人がおいしいと感じれば、「うちの会社にも配達してもらえませんか?」という問い合わせにつながります。
あづま給食センター(東京・葛飾区)は、従来の飛び込み営業から、オンライン注文システムとSNSに切り替えた結果、年間の新規問い合わせ件数が1件から140件以上に急増したそうです。
出典:ITmedia ビジネスオンライン「老舗の企業向け宅配弁当屋が”営業マンなし”でも急成長する理由」
②試食を「営業ツール」として設計する
「試食してもらえれば良さが伝わるはず」——この考え自体は正しいのですが、試食の出し方を間違えると効果が半減します。
効果的な試食の進め方は、まずターゲットとなる企業に「3日間無料試食キャンペーン」を提案すること。1日だけでは味の判断がしづらいですが、3日連続で届けると、社員の間で「おいしかった」「ボリュームがちょうどいい」という会話が自然に生まれます。
試食時に必ず添えたいのが「アンケート用紙」です。「味の満足度」「ボリューム」「価格の妥当性」を5段階で聞くだけの簡単なもの。このアンケート結果を、後日の正式提案時に「御社の社員様から高評価をいただきました」と提示できれば、総務の担当者も上に通しやすくなります。
③提案時に「総務担当者の負担軽減」を全面に出す
企業が宅配弁当を導入する際に最も気にするのは、実は味や価格ではありません。注文の取りまとめと集金の手間です。
「毎日の注文を誰が集計するのか」「月末の精算処理はどうなるのか」——この2つの不安を解消できる仕組みを提案に盛り込めるかどうかが、成約のカギを握ります。
具体的には、LINEやWeb注文フォームを使った個人注文の仕組み、月末締めの請求書一括払い、容器の回収サービスなど、総務担当者が「何もしなくていい」状態に近づける提案が有効です。
④競合との差別化ポイントを絞って伝える
オフィス向けの弁当業者は、どの地域にも複数存在します。「おいしいです」「手作りです」だけでは差別化になりません。
差別化で効くのは、次の3つのうちどれかに特化することです。
価格で勝負する場合——他社が500円なら480円で提供し、最低注文数を下げる。ただし利益率が下がるため、配送ルートの効率化が前提になります。
メニューで勝負する場合——「日替わり弁当なのに月間のメニューが全部違う」「管理栄養士が監修」「地元食材使用」など、目に見える形でのこだわりを打ち出す。
サービスで勝負する場合——「当日朝10時まで注文OK」「急な追加にも対応」「容器は使い捨てで回収不要」など、運用面での利便性で勝つ。
⑤テレアポは「相手が困っている時期」を狙う
企業への電話営業はやみくもにかけても成果が出にくい。狙い目となる時期があります。
4月——新入社員の入社で昼食の手配ニーズが急増する時期。特に社員食堂がない企業は、新入社員向けの福利厚生としてまとめて発注する傾向があります。
年末年始・お盆前——忘年会・新年会の仕出し弁当やケータリング需要が高まる時期。日替わり弁当の提案と合わせて「忘年会プランもあります」と伝えると、話を聞いてもらいやすくなります。
テレアポで成約率を上げる具体的なコツは、こちらの記事で解説しています。
オフィスビルのセキュリティを突破する弁当営業のアプローチ方法
近年のオフィスビルはセキュリティが厳しくなり、飛び込み営業でフロアまで上がるのはほぼ不可能です。「受付で断られて終わり」が常態化している弁当業者は少なくありません。
この壁を越える方法はいくつかあります。
ビル管理会社・ビルの受付への営業——テナント企業に直接アプローチするのではなく、ビルの管理会社に「テナント企業向けの弁当サービス」として提案する方法です。ビル管理会社にとっては、テナント満足度向上の施策になるため、話を聞いてもらいやすい傾向があります。
ポスティング+Web注文導線の組み合わせ——ビルの郵便受けやエントランスにチラシを設置し、QRコードからWeb注文ページに誘導する方法。飛び込みが難しいなら、相手から連絡してもらう仕組みを作るほうが効率的です。
既存取引先からの「横展開」——すでに取引がある企業の社員が転職や異動で別の会社に移ったとき、移動先でも弁当を注文してくれるケースがあります。納品時に名刺や紹介カードを渡しておくと、この横展開の確率が上がります。
よくある質問
最低注文数は、配送コストと利益率のバランスで決まります。一般的には1拠点あたり10食以上が採算ラインとされています。ただ、この10食のハードルが高いと感じる企業も多いので、「まずは5食から試してみませんか?」と提案して間口を広げ、食数が増えてきたタイミングで正式契約に切り替える方法がうまくいきやすいです。
プラットフォーム経由の注文は手数料がかかりますが、自力で法人営業をする時間やコストと比較すれば、十分にペイするケースが多いです。ITmediaの記事で紹介されている事例では、くるめし弁当経由の累計取引社数が167,000社、年間約770万食に達しています。自社で営業しながら、プラットフォームも併用するのが現実的な戦略です。
総務担当者の手間を考えると、使い捨て容器のほうが導入ハードルは下がります。ただし、使い捨て容器はコストがかかるうえ、環境配慮の観点からネガティブに捉える企業も増えています。おすすめは、「基本は使い捨て。ご希望があれば回収容器にも対応します」と両方の対応力を示すことです。
安易な値引きは利益を圧迫するだけでなく、「この業者は交渉すれば下がる」という印象を持たれるリスクがあります。値引きの代わりに「月間300食以上のご注文で、月1回の特別メニューを追加サービス」のように、数量に連動した付加価値を提案するほうが、長期的に健全な取引につながります。
まとめ
オフィス・企業向けの弁当営業は、日配給食を入り口にして信頼を積み上げ、会議弁当やイベントケータリングへと取引を広げていくのが王道のパターンです。飛び込みで断られ続けるよりも、試食キャンペーンやWeb注文の仕組みづくりに時間を使うほうが、結果的に効率よく法人契約を獲得できます。
大切なのは、企業の担当者が抱える「注文管理の手間」「社内の取りまとめ」「予算の説明」といった悩みを理解し、それを解消する提案ができるかどうか。弁当のおいしさは当然として、運用の楽さまでセットで提案できる業者が、法人営業では勝ち残ります。
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